携帯無線機
超初心者向けですので
一眼レフカメラのことをよくご存じない方のみご覧下さい


小さな高山植物の花をクローズアップで写したいと思っても
コンパクトカメラのマクロモードでは限界があります
私も一眼デジに手を出したきっかけの一つはマクロに満足できなかったからでした

初心者の頃に風景や人物を写すだけならシーンモードなどのフルオート系で
カメラ任せで写すことも多いと思いますが
マクロ、特に時と場所を選べない登山中のマクロではオートでの撮影は難しいのが現実です

そこで最低限知っておきたいことを書きつづってみました
人間の手で調節する機能として「シャッタースピード」や「絞り」が有名ですし
他にも「WB:ホワイトバランス」や「ISO:感度」などもあります
これらをわかりやすく例えると、カメラがレンズを通して外界の光を取り込むときの
レンズを通る光の量を決めるのが「絞り」で、その量の光をどれくらいの時間
取り込み続けるかを決めるのが「シャッタースピード」です。
また、その量と時間により取り込んだ光を増幅する機能が「ISO」で
その光を3原色(赤緑青)別々に取り込む際の各色のバランスが「WB」なのです

いままさに何かを写そうと思ったときに、極端に明るすぎたり暗すぎたりしない
「シャッタースピード」・「絞り」・「感度」の組み合わせは実はたくさんあります
たとえば光の流量が減ったならその分時間を長くすればよいという感じなのです

ではそれぞれの調節による違いは何かというと
「シャッタースピード」はブレやすさに「絞り」は被写界深度に「感度」はノイズに影響を与えます
実例で言うと風で揺れている花をブレを起こしやすいマクロで写す場合
光を取り込んでいる間に花がどれくらい揺れてしまうかが問題で
当然時間が短いほど揺れる量は比例して減っていき結果ブレずらくなります
次に「絞り」の被写界深度とは簡単に言うとピントの合う範囲で
調整次第では2〜3mmまで狭くする事も可能ですが
芸術写真ならともかく、この山にこんな花が咲いていましたという記録写真では
極端なボケは好みの分かれる所でしょうし
なにより急登で肩で荒い息をし風で揺れる極小の花の雌しべの先端に
2〜3mmのピントをキレイに合わせるのは至難の業ですので
深度はできれば深めに(光の流量を少なく)することをお勧めします

ここまで読んで「あれ?」と思われた事でしょう
そうです「シャッタースピード」と「絞り」とは相対してしまうのです
「シャッタースピード」を速くすると結果光量が減るので「絞り」を開く事になり
深度は浅くなり、逆に深度を深くしようとすると「シャッタースピード」が遅くなり
結果ブレやすくなってしまいます
そこでこれらの問題をある程度解消してくれるのが「感度」です
光量が少なく時間も短くても感度を上げることにより
ノイズは増えてしまいますがブレを防ぎ深度をかせぎなおかつ写真の明るさを保てるのです

最後に私の場合の実例を紹介しておきます
花を見つけるとカメラと一緒にクイックシューと雲台付きの三脚を出しセットしますが
三脚の脚は開かずに一脚として使用します
カメラは感度最低でWBは「晴れ」もしくは「曇り」に固定し「絞り優先AE」で起動します
このモードは「絞り」をダイヤルで上げ下げすると、それに見合った「シャッタースピード」を
カメラが勝手に選んでくれるという物です。
その状態で希望の「深度」に対する「シャッタースピード」が周囲の風に対して遅いなら
希望の「シャッタースピード」になるように「感度」を上げます
この状態でまず1枚試し撮りをして「ヒストグラム」を見ます
山が偏っているなら露出補正をしてカメラが選ぶ「シャッタースピード」を微調整して
撮影〜露出補正〜撮影と思ったヒストグラムになるまで繰り返します
また、直射日光が当たっているとマクロの場合は飛び潰れが出やすい(山が端に付いてしまう)ので
自分や相棒でわざと日陰にしてから撮影すると案外良い感じになる場合が多いです




ここまで読んで下さった方、ありがとうございます
カメラを良くご存じの方は「こんな事あたりまえ」とか「ここの表現は言い方が変」などと
思われる部分もあるかと思われますが、独学独歩の中年オヤジの独り言でした

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