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マクロレンズとは一眼レフカメラ用交換レンズの一つで
小さな物を写すのに適したレンズです


このレンズを山に持ち込むことを前提に考えてみましょう

 ミリ数による違い
 一脚もしくは三脚
 高感度ノイズ
 手振れ防止機能の長短

登山に持参し高山植物の超アップを写そうと考えたときに一番問題となるのが
被写体ボケ・ピンボケ・手振れなどによる、いわゆるボケをどうやって防ぐか?でしょう

通常マクロ撮影といえば三脚撮影を想像しますが
登山では必ずしもそうとは言えないのです
それはセッティングの煩わしさとスペース的な問題です
登山道では「上り優先」という言葉があります
これは「下りの人」は「つらい登り」の人に道を譲りましょうということなのですが
別の見方をすればどちらかが譲らなければすれ違う事もできないほど
登山道は狭いということでもあるのです
その狭い登山道で花を見かけるたびにリュックを下ろし
三脚などをだしてセッティングし登山道に立てることはかなり迷惑ですし手間です
そう考えた場合三脚より一脚、一脚より手持ちとなってしまい
少しでも手振れしずらいレンズを選ぶのが有効となります
そこでまず思い浮かぶのは手振れ付きの重いマクロレンズですが
平地と違いリュックにつめて背負っていくうえに
虫や風砂埃などの悪条件を考えると
なるべく小さく軽く単純な構造の物の方が向いているのではないでしょうか

次に三脚ですが、これは使い方にもよるので一脚と三脚どちらが
というのはその方々によるのでしょうが
こと高山植物をマクロレンズで写すのみで考えるなら特に三脚は必要ありません
がオールマイティに使えるように三脚を持って上がる場合は
まず足を極端に開くローポジションが使える物。また自由雲台なら良いのですが
昔ながらの雲台の場合は左右90度までティルトできると一脚のような使い方もしやすいです
あとは先ほどと同じ結論で強度と軽さでしょう
重い物では三脚のみで2kgを越える物などもありますが
ストーンバックが欲しくなる1kg未満の物もあります

次に考えてみたいのはレンズの焦点距離ですが
最大倍率で撮影する時を想像すると
焦点距離が短いと小さい高山植物の花に触れるほど近寄る事になるので
登山道から少し離れた小さな花を超クローズアップでとはいきませんが
近づくと逃げてしまう小さな昆虫などを写す時に重宝する焦点距離の長いマクロレンズなら
少々離れている花でも大きく写すことができます〜と最初の頃は思っていたのですが
事、登山中に登りながら手持ちでも写すとなるとこの焦点距離の長さが仇となり
少々の違いでも手振れの率が高くなりがっかりした経験があります
息が上がった状態で手ブレを押さえる事を考え焦点距離は短い物を選ぶことをお勧めします

と、色々書きつづってみましたがつまるところ
手振れを防ぐために面倒でもクイックシューなどを付けた一脚・三脚をなるべく使い
風で揺れる花のピンボケを少しでも防ぐために絞って被写界深度を少し広めにし
一番のボケ防止策であるシャッタースピードを上げるためにノイズ覚悟で感度を上げてしまうのが
案外一番有効な手だてかも知れません
最近の一眼はISOを上げてもあまりノイズが出ないようですし
ピンボケとノイズなら、だんぜん後者の方が補正も有効かと思われます

参考までに、手持ちのレンズの深度です



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